第1回:マレーシアの不動産事情

マレーシア不動産投資のススメ ── 不動産購入前の注意事項、運営管理から投資戦略まで (現代の錬金術師シリーズ)

マレーシア不動産投資のススメ ── 不動産購入前の注意事項、運営管理から投資戦略まで (現代の錬金術師シリーズ)


第1回:マレーシアの不動産事情



はじめまして。マレーシア不動産投資クラブのJohan(ジョハン)と申します。
マレーシア人で、現在は日本在住15年目です。


さて第一回は、「マレーシアの不動産」についてお伝えします。
このコラムを読んでいる方の多くが、海外不動産投資に興味を持ち、条件が合ういい物件があれば買ってもみようとのお考えを持たれている方が多いかと思います。投資という観点だと、マレーシアにはおすすめしたい3つの不動産投資候補地域があります。



(1)クアラルンプール【Kuala Lumpur】(通称KL)
KLはマレーシアの首都です。人口は大都市圏で,約720万人です(都市部で約189万人)。ゴールデントライアングルと呼ばれる中心部のエリアは当然お勧めですが、それ以外に私が思う不動産投資の有望なエリアは、ペタリンジャヤ・ダマンサラ地区です。このエリアは、日本の首都圏で言うと“城南地区”のような存在です。KLも東京同様、南西部のイメージが良く、不動産開発(住宅・商業施設等)も進んでいます。今後も発展が期待できるエリアです。なお、ペタリンジャヤは、PJとも呼ばれており、「PJ出身」とか「PJに家がある」とか言うとかなり格好が良く、異性にもてたりします。※余談ですが、私はペタリンジャヤ生まれです。



(2)ペナン島【Pulau Pinang】 “東洋の真珠”と呼ばれているペナン島です。投資して妙味があるのは、ジョージタウンなどの街中と近くの海岸沿いのエリアのみです。その他のエリアは手を出すべきではないでしょう。ジョージタウンとその周辺のコンドミニアムを買うならば、優良デベロッパーから完成前物件(完成まで数年)を買うことをお勧めします。ペナン島の物件は、今までのところ、3〜5年の期間保有すると、大体1.5倍から2倍近く値上がりしています。今後5年間も毎年5%〜10%の値上がりが予想されています。



(3)ジョホールバル【Johor Bahru】(通称JB)
ジョホールバルは、シンガポールの対岸の街で、KLに次ぐ第二の都市です。人口は約137万人です。ジョホールバルでは、「イスカンダル計画」という大規模な開発プロジェクトが進んでいます。リーマンショックの後、投資資金が十分に入らなかったので、開発は遅れていますが、うまく進めば、開発エリアのヌサジャヤなどが値上がりする可能性は大です。その他にも、ロングステイヤー(長期滞在者)に人気のあるキャメロン・ハイランド(高原地帯で年間平均気候は15〜23℃前後)やコタキナバル(ボルネオ島マレーシア領地域で最大の都市)やマラッカ(世界遺産に認定されている古都)といった投資候補地もあります。


【寄稿者紹介】
Johan Julis
マレーシア・クアラルンプール出身。不動産開発事業を営んでいたマレー系の父と、中華系の母の間に生まれる。マレー語、英語、日本語、中国語(広東、福建)の4ヶ国語が話せる。マレーシアの有名高校Malay College校を卒業後、1996年に国費留学生として来日。横浜国立大学経営学部を卒業後、日系金融サービス会社を経て、現在は米系プライベートバンクに勤務。米国公認会計士の資格を有している。


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