第3回: 勉強会での質問 〜マレーシア人の家賃負担率〜

マレーシア不動産投資のススメ ── 不動産購入前の注意事項、運営管理から投資戦略まで (現代の錬金術師シリーズ)

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第3回: 勉強会での質問 〜マレーシア人の家賃負担率

執筆者:池田 哲郎


こんにちわ、マレーシア不動産投資クラブ代表の池田です。


7月23日のマレーシア不動産投資クラブ第2回勉強会は盛況に終わりました!
今回参加していただいた方は、海外での不動産投資の経験された方もいらして、かなり充実した勉強会となりました! ご参加していただいた方、ご参加ありがとうございました。


勉強会で、いくつか質問があったので、ここで紹介させていただきます。

ひとつめは、物件を購入したときの賃料設定に関する質問です。
今回紹介した物件は、広さ1,100スクエアフィート、築一年未満のプール付マンションで賃料を賃料2,200リンギットに設定しています。ターゲットとしては、ローカルの平均的なファミリー層です。日本でイメージするならば、月額給料40万の平均的な一般男性に、20万の家賃で貸すようなイメージです。 一般のマレーシア人給与が、4,000〜5,000リンギット、初任給が1,500リンギットといわれており、この金額ではローカルに貸せないのでないか?給料に対する賃料の負担割合が多くないのか?本当に貸せるのか?という質問です。

まず、マレーシア人の給与に対する賃料の負担割合は日本に比べ遥かに高いです。一般的に日本では、給料の約20〜30%が家賃に占める割合だといわれていますが、アジア諸国のインフレが激しい国では、50%というのが相場です。マレーシアも例外ではありません。実際に香港やシンガポールでは平均給与が日本の約3分の2に対して、家賃は日本と同様もしくはそれより高いという話をよく聞きます。日本ではあまり考えられないですが、マレーシアも含めそういった国では当たり前のことになってきているようです。



ふたつ目は、物件をUnfurnishedで購入した場合、どういった設備がついているのかという質問です。中国では新築物件をUnfurnishedで購入すると、スケルトンに近い状態で売りに出されてことがあり、テナントに入居してもらうのにオーナーがいろいろ設備を負担しないといけないケースがあるようです。マレーシアに関してはというと、日本と同様、Unfurnishedで購入した場合でも最低限のキッチンやバス、トイレはついてくるようです。


他にも、新規募集テナントにかかる広告費またはリーシング費用はいくらなのか? 外国人が永住権、ビザやMM2Hなしで土地が購入できるか?など質問がありましたが、こちらについては次回以降回答させていただきます。



【寄稿者紹介】
池田 哲郎
愛知県出身。2011年3月にマレーシア人のジョハン氏と共同でマレーシア不動産投資クラブを発足。モルガン・スタンレー・キャピタルで不動産ファンドMSREFのInvestment Controller/ Analyst として財務モデリング、SPC管理、不良債権投資・不動産投資分析を担当。メリルリンチ日本証券を経て、現在、国内独立系不動産投資顧問会社に勤務し、私募ファンドのファンドマネジネントを担当。
カナダ マギル大学 経営学修士
E-mail: info@macromeister.com
URL: www.m-reic.com